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創刊のごあいさつ

創刊のごあいさつ

人工知能、ロボット、IoT、再生医療、遺伝子解析、再生可能エネルギー……。様々な技術革新がこの10年間で急速に進み、今後、我が国がグローバルな経済競争を勝ち抜くためには、高度な研究開発の推進がとても重要なファクターとなっています。日本国内の経済の復活と発展のためにも、生産性の向上とともに高い付加価値がある新しいサービスや商品を創出していく必要があり、そのためには優れた技術を生み出すことができる研究者を育成し、活躍できる環境づくりが最重要課題であることは間違いありません。そんな状況にもかかわらず、研究者として高度な教育を受けた博士号取得者が、安定した職につけていない、いわゆるポスドク問題が発生しています。その原因は、博士号取得者の多くが、産業界での活躍を想定して育成されておらず、企業も彼らの有効な活用方法を見いだせていないという実情にあります。諸外国を見ると、博士号取得者は、当たり前のように企業で活躍し、企業の価値創造に貢献しています。また、日本国内において出願された特許の数は90万件。そのうち60万件が休眠特許です。その中には、出願時には発想できなかった新たな価値を生み出せる特許も少なくありません。

産官学全体がグローバル競争を余儀なくされている昨今、経済発展に貢献する研究者の育成と活用は、日本全体で取り組むべき課題であり、その環境整備に私たちC&Rグループは積極的に取り組んでいく所存です。C&Rグループは創業から今日まで、クリエイター、医師、弁護士、会計士、建築士、ファッションデザイナー、ITエンジニアなど、多様なアイデアと知識、経験を持つプロフェッショナルの方々と共に発展してきました。現在、国内13拠点、海外4拠点を展開し、1万社を超える法人との取引を行い、その可能性を広げ続けています。

そして満を持して2015年7月、研究者のためのエージェンシー事業をスタート。研究者の方々が研究に没頭できる環境づくり、研究成果を活用した商品やサービスを生み出すサポート、キャリア相談や企業の求人のご紹介といった様々なかたちの支援をしていきます。本誌『Technologist’s magazine』の発刊が、大学・企業における研究、技術開発の発展および研究・開発業界で働く皆さま一人ひとりの夢の実現を後押しし、さらに日本の技術革新と経済発展に寄与することを心より願っております。

最後に『Technologist’s magazine』創刊号の制作にあたり、ご協力賜りました皆さまに、この場を借りて感謝申し上げます。

株式会社クリーク・アンド・リバー社
代表取締役社
井川幸広

 

 

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