プログラミング言語とは、Webサイトやアプリケーション、ゲーム、システムなどのプログラミングを行うために使用する一連の既存の言語のことです。主要な言語は複数の領域や職種に対応できる汎用性に優れており、これらを利用できるスキルを身につけておけば転職も有利に進められます。
ここでは、今学ぶべきプログラミング言語5つの特徴やできること、メリット・デメリットを解説します。
iPhone・iPad向けのアプリ開発で需要が高い人気言語
「Swift」
【特徴】
「Swift」は、Apple社が2014年に発表したiOS、macOSのアプリケーション開発言語です。iPhone向けのアプリ開発で特に需要が高いものの、Swiftのスキルを有するエンジニアは現状では少なく、転職でも有利となるプログラミング言語です。
シンプルなコードが特徴で比較的難易度も低いことから、初心者や未経験者でも学びやすいのが人気の理由です。
【できること】
- iPhoneやiPadを中心にApple社製品のアプリ開発
- Apple WatchやApple TVアプリの作成も可能
- Webアプリ開発
- Webサーバー作成 ほか
【メリット・デメリット】
- 専用の開発ツールであるXcodeを使えば、初心者でも簡単に開発環境を用意できる
- C言語やObjective-Cと簡単に連携できる
- Macでしか開発できないのでWindowsやLinuxユーザ-は扱いづらい
Webサイトに動きを加えられる他にない機能を搭載
「JavaScript」
【特徴】
「JavaScript」は、Webページに動きを加えるためのプログラミング言語です。ブラウザ上で動作するプログラム開発では欠かせない言語といえます。また、Javascript実行環境の「Node.js」を使えばサーバーサイドでも動作が可能となり、Webサイトやアプリ開発で多用されるようになりました。
複雑な環境構築が不要なので初心者にも使いやすく、今後もますます需要が拡大すると見込まれています。
【できること】
- Webページに動作をつける
- Webサイト・Webアプリ開発
- ゲーム開発
- スマホアプリ開発 ほか
【メリット・デメリット】
- フロントエンド、サーバーサイドの両方で開発できる
- 環境構築が不要でブラウザさえあれば実行できる
- 使用しているブラウザ(Internet Exploler・Microsoft Edge・Google Chromeなど)によって動作や挙動が変化する可能性がある
Twitterや食べログが採用。短期間開発を実現する
「Ruby」
【特徴】
「Ruby」は日本のまつもとゆきひろ氏が開発した、日本うまれのプログラミング言語です。「Ruby on Rails」というフレームワークを使うことで開発効率が上がり、Twitterやクックパッド、食べログ、価格comなどはRubyで作られました。開発が短期間でできることから、スタートアップ企業でも多く用いられています。
日本由来なので可読性が高く、コードの記述量が少ないので初心者でも学びやすいWebエンジニア向けの言語です。日本語の情報やサポートを活用できるのも魅力です。
【できること】
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
- APIの作成
- スクレイピング(Web上のデータ抽出) ほか
【メリット・デメリット】
- 短期間・低コストでWebアプリの機能開発が可能
- オブジェクト指向なので大規模なプログラムを書きやすい
- プログラムを1行ずつ機械語に翻訳しながら実行するインタプリタ方式なので実行速度が遅いという指摘も
大規模システム開発やAndroidアプリで多用される汎用性の高い言語
「Java」
【特徴】
Javaのプログラムは、「JVM(Java Virtual Machine)」という仮想環境上で動作するのが最大の特徴です。ほぼすべてのOS上で動作できるので、高い汎用性を誇ります。セキュリティにも優れているので、大企業の大規模システム開発やWebサービス、ゲーム、Androidのスマホアプリなど、幅広いシステム開発に利用されています。
Javaは文法が複雑なので、学習難易度は高めです。初心者が学ぶには、開発環境の構築や文法の習得に時間がかかるかもしれません。
【できること】
- 業務系システム開発
- Webアプリ開発
- Androidアプリ開発
- デスクトップアプリ開発
- IoTのシステム開発
- 組み込みシステム開発 ほか
【メリット・デメリット】
- 動作が高速なので、処理速度が求められる電子機器の組み込みシステム開発でも利用できる
- マルチスレッド処理やタスクの同時進行ができるので、パフォーマンスが格段に向上
- 強みである拡張性と再利用性が小規模なシステムでは活かされない
これ1つでWeb開発からAI、データサイエンスまで利用できる
「Python」
【特徴】
「Python」は、コードがシンプルで記述しやすく、ライブラリも豊富なことから人気の高いプログラミング言語です。汎用性が高く、Webアプリの開発やビデオゲームなど、さまざまなニーズに対応できます。最近はAI開発やデータサイエンスの領域でも多用され、世界的に人気が高まっており、機械学習エンジニアやデータサイエンティストを目指すなら必ず習得しておきたい言語です。
Pythonの難易度はそれほど高くなく、未経験者や初心者でも学びやすい言語と言えるでしょう。
【できること】
- AI開発
- Webのバックエンド開発
- デスクトップアプリ開発
- IoTのシステム開発
- データ分析
- スクレイピング ほか
【メリット・デメリット】
- 文法がシンプルなので初心者でも学びやすい
- AIや機械学習の分野も含め幅広い用途に使える
- インタプリタ方式なので実行速度が遅い
まとめ
プログラミング言語は、さまざまなビジネスの目的を達成するために存在しています。ここで紹介した需要の高い言語を利用できるスキルがあることは、就職や転職に有利になりキャリアを充実できるので、ぜひ習得しておきましょう。
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