近年、日常生活の中にもAIを使ったサービスが多くみられるようになりました。
AIはスマートフォンの音声認識や掃除ロボットなど身近なところにも使われており、今後も発展が見込まれています。
AIエンジニアはこうしたAIにデータを与え、AIを教育することが仕事の一つです。
そのためには、複数のプログラミング言語を使いこなす必要があります。
本記事では、AIエンジニアに転職する際に覚えておくべきプログラミング言語をご紹介します。
AI開発にオススメのプログラミング言語①：Python
Python(パイソン）は、1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏が開発したプログラミング言語です。
少ないコードでも簡潔に書くことができるため比較的読みやすく、読み間違えや書き間違えが起きにくい言語とされています。
読みやすさ・書きやすさの観点から、初心者からでも取り組みやすい言語の一つといえるでしょう。AI開発の分野でも広く使われており、注目が集まっています。
■Pythonの特徴
Pythonは、書法と文法がシンプルなため、学びやすい言語とされています。
また、プログラミングのライブラリも充実しています。
数値計算、データ解析、人工知能などの専門分野ごとにライブラリが豊富に揃っているため、活用しやすいのが特長です。
さらにPythonは開発をサポートするためのフレームワークも充実しています。フレームワーク内にはテンプレートやコードの集合体があり、活用することで開発や運用を効率的に行えます。
■Pythonの取得難易度
Pythonは、プログラミング言語の中でも難易度が低いとされています。
公式サイトからインストーラーをダウンロードするだけで利用可能です。
他の言語は判定文などを書く際に「{}」でくくる必要がありますが、Pythonはインデントで判定分野関数を記述できます。
そのため、コードが見やすくミスが少なくなります。
またライブラリが豊富なため、学びやすいのも特長です。
AI開発にオススメのプログラミング言語②：Julia
Julia(ジュリア)は、マサチューセッツ工科大学によって設計されました。
2012年にオープンソースが公開され、2018年に「ver.1.0」が公開されました。
Juliaは、Python、C言語、Perl、Rubyなどの他の言語の良い所だけを集めた言語とされています。
特に機械学習や数値計算と相性が良いとされており、AI開発の分野でも幅広く使われています。
■Juliaの特徴
Juliaは、シンプルな構文と高速処理が特徴の言語です。
簡単に適用範囲を定められるため、非常にシンプルに扱うことができます。
高速処理については、他の言語よりも桁違いに速いとされています。
ベクトル化されていないコードでも高速で動作させられます。
さらに、外部連携に優れているとされています。
Juliaは必要に応じて他の言語と連携機能を備えているため、拡張性が高いのが特長です。
■習得難易度は高い
Juliaはシンプルな構文のため、初心者でも覚えやすい言語とされています。
しかし、他の言語と比べると後発のため、使用人口や活用事例は少ない言語です。
学習教材も少ないため、公式の英語で書かれたドキュメントを参考に始めるのが一般的です。
そのため、言語自体は覚えやすいものの、学習環境を整え難く、習得難易度は高い/span>といえるでしょう。
ただし将来性のある言語のため、認知度が上がれば採用事例が増えることが予想されています。
発にオススメのプログラミング言語③：Java Script
Java Script（ジャバスクリプト）は、主にWebサイトやシステム開発で使われているプログラミング言語です。
スマホやパソコンで閲覧しているサイトの多くには、Java Scriptが用いられています。
近年ではサーバーサイドやデスクトップアプリ、スマホアプリなどにも使用されています。
1995年にリリースされた歴史あるプログラミング言語です。
■Java Scriptの特徴
Java Scriptの1番の特徴といえるのが、汎用性の高さです。
他のプログラミング言語と組み合わせて使用することで、ブラウザ上でアニメーション動作が可能になります。
また、近年ではサーバー側で動くJava Scriptも普及しています。
さらにJava Scriptは、歴史ある言語のため開発環境も充実しているのが特徴です。
たとえば、iOSとAndroidどちらのOSにも対応したアプリを開発できるクロスプラットフォームなどが登場しています。
これにより、JavaScriptを使えればデスクトップアプリからスマホアプリまで開発できるようになりました。
■Java Scriptの習得難易度
Java Scriptはプログラミング言語の中でも比較的難易度が低いとされています。記述されたコードを先頭から処理する「インタプリタ型言語」に分類され、コードの簡便性や柔軟性に富んでいます。
多くの有用なライブラリが公開されており、必要なライブラリを活用すれば比較的簡単に複雑な処理も導入できます。
■Javaとの違い
Java Scriptと名前が似た言語にJava（ジャバ）があります。
一見、関係がありそうにも見えますが全く違う言語です。
Javaは1996年に発表されたプログラミング言語です。
仮想マシン(JVM）上で動く言語で、Webサービスやシステム開発、業務システムなどに利用されています。
Java Scriptは仮想マシンやコンパイルなどは基本的に不要です。
つまり、Javaと比較するとJava Scriptは比較的手軽に開発することを目的として開発された言語と考えられます。
書き方も用途も全く異なるため、間違えないようにしましょう。
AI開発にオススメのプログラミング言語④：C++
C++（シープラスプラス）とは、C言語の機能をさらに拡張したプログラミング言語です。WebアプリケーションやAI開発、ロボット技術開発など幅広いシーンで使われています。
C++の前身は1979年に生まれた「C with Classes」とされており、その後改良を重ねて1983年に「C++」が生まれました。
■C++の特徴
C++はC言語の機能を拡張した言語で、C言語に対して上位互換性があります。
OSやメモリ、ハードウェアなどにアクセスしたり、アプリケーションを作ったりすることもできます。
C++は、以下のように多種多様な機能が実装されているのが特徴です。
●オブジェクト指向
●テンプレート
●例外処理
●関数・演算子のオーバーロード
他の言語にはない高度な処理も実装可能で、自由度が高いといわれています。
さらにC++は、C言語で書かれたプログラムをコンパイルできます。
■C++の習得難易度
C++は自由度が高く高度な処理が可能ですが、文法が複雑なため習得難易度は他の言語と比べると高いとされています。
IoTで組み込むプログラミングを行う際にも使用されますが、高度なハードウェア知識も必要です。
ただし一度習得すれば、派生する他の言語が習得しやすくなるでしょう。
またAIエンジニアとして、需要の高い人材になれる可能性があるでしょう。
まとめ
AIエンジニアになるには資格などは特に必要ありませんが、プログラミング言語の取得やIoTの知識などの専門性が求められます。
言語は種類ごとに難易度が異なりますので、まずは習得しやすい言語から始めてみるのがオススメです。
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